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腕時計の電池交換は自分でする?
腕時計の電池交換って信頼のおける時計屋さんに任せないと、「電池交換しても動きません」とか言われても、納得度が違ってきますよね。
「時計が止まった」という現象に対して、「電池切れで時計が止まった」のか「故障して時計が止まった」のかは判断できないですからね。
時計屋さんも、「電池交換」で持ち込まれた腕時計が電池交換して動かないとなったら、新しい時計を買ってくれれば商売につながるのでしょうが、モヤモヤっとした気分で新しい時計を勧められても素直になれない自分もいますので、そのまま「そうですか」といって帰ってしまうのですけれども。
時計屋さんにも迷惑をかけたくないので、腕時計の電池交換はほとんど自分でします。
今回は、海外メーカのTIMEXの電池交換をしたら、ちょっとハマった話です。
腕時計の裏蓋は3種類
腕時計の交換するときには、特殊な時計を除いては裏蓋を外すんですけど。
裏蓋の構造は大きく分けて3種類あります。
- はめこみ式 (今回電池交換するのはコレ)
- スクリューバック式
- ネジ式
それぞれの種類によって開け締めの方法が違います。
使用する工具
使用する工具は裏蓋の種類によって違ってきます。
はめこみ式
こじあけ器
裏蓋の切り欠きに差し込んで裏蓋を開けます。
裏蓋の切り欠きにも種類があって、こじあけ器も沢山種類があります。
私は、一種類でなんとかなっています。
Hommy 腕 時計 修理 用 裏蓋 こじ開け 工具 ドライバー 1個 電池 ベゼル 交換 オープナー (ブラウン)
裏蓋閉め器
今回、大変お世話になった工具です。
LOOKGOU 腕時計 裏蓋 ガラス 閉め 器 コマ セット 工具 電池 交換 メンテナンス 用
スクリューバック式
3点支持式オープナー
スクリューバック式の裏蓋の切り欠き3点に、引っかかるように爪とサイズを調整して裏蓋を回します。
JCW 時計工具 三点支持オープナー+固定台座セット 大型腕時計対応 裏蓋外し スクリューバックオープナー 電池交換などに
ネジ式
精密ドライバー
精密ドライバーセット 【7本】時計用ドライバー 密ドライバー眼鏡 電池交換 修理工具セット 腕時計 バンド 機器修理工具
時計工具セット
それぞれの工具を買い求めるのもありですが、セットになっているものもあります。
はめこみ式腕時計の電池交換したけど
今回、電池交換した腕時計は「タイメックス ウィークエンダー 40」です。
文字盤が光るインディグロです。
文字盤のフォントが珍しくて、アウトレットのオープン記念で換えベルトが2本付きで8,000円位で買ったものです。
Timex WE40 T2P495 メンズ 腕時計 インディグロイルミネーション
インディグロ機能を使いすぎたのか、1年ちょいで時間が遅れだしたので、電池交換して様子を見ようと、いつものように気軽に裏蓋を開けて電池交換した。
裏蓋が閉まらない
裏蓋を閉めようとしたら、
「閉まらない・・・。」
固くて閉まらないのである。
これまで電池交換した時計は、交換後に手で裏蓋を押しこめば、「パキッ」という音をたてて閉まったのだが、今回はいくら押しても閉まる気配がない。
工具(腕時計用裏蓋閉め器)が必要
どうやら工具が必要のようで、「腕時計用裏蓋閉め器」などという普段全く耳にすることがない、まるで庵野秀明の世界観を薄っすらと纏った製品名の工具である。
LOOKGOU 腕時計 裏蓋 ガラス 閉め 器 コマ セット 工具 電池 交換 メンテナンス 用
ポイントが余っていたのでYahoo ショッピングでの購入でしたが、ポイントを使ってもAmazonの方が安かったので、多少ショックを受けています・・・。
私が買った商品は、いかにも中華製の箱に入って届きました。
中華品質丸出しの腕時計用裏蓋閉め器
謎のメーカー「RUIHUA」のロゴは、ハスクバーナに見えなくもない。
そもそもなんで、「C」と「H」なん?
箱の中にはこんなのが入っています。
どこにも、説明書なんてものはありませんでした。
「箱の写真だけで、わかるやろ」
との事のようです。
ハイハイ、まぁ変な翻訳説明書を付けられても、何の役にもたちませんしね。
多分、このプラスチックの部品を時計のサイズにあわせて、グニってすればよいような感じですな。
厚みの違う2種類のコマが、サイズ違いでそれぞれ6種類入ってました。
どうやら、厚いのが下で時計の文字盤側で、薄いのが裏蓋側のようです。
(箱の写真が役に立ったやん)
写真では分かりづらいですが、コマにはサイズが刻印されています。
42/40、38/36、34/33、32/31、30/28、26/24(mm)
多少の大小は許容できるので、ほぼ全ての腕時計に利用できるようです。
コマのセットが、製品によって多少違いがあるようです。
中華製品ですので、仕上げは良くありません。
作業には支障がないのですが、コマのバリはカッターで落としました。
箱の写真は本体が青色でしたが、中身はなぜか銀色です。
中華工具の常で仕上げは良くありません。
かなり雑です・・。
アバタができてます。
値段相応といえばそこまでですが。
中国製の工具は精度が悪いですので、普段良く使うレンチやドライバー類は日本製をお薦めします。
中国製品の精度の悪さは、工具の悪さが起因していると考えています。
この製品の、決定的にダメなところは
プラ製のコマに直接ネジを切ってあります。
ここは金属製のネジを圧入すべきところです。
多分、数回使用すれば、ねじがバカになってしまうでしょね。
さすがに、金属製ネジが圧入されているものがほとんですが、購入時はチェックしたほうが良いかもしれません。
ネジ部分の加工もかなりやばいです。
工具と同じことが言えるのですが、ネジの加工と材質を見ればその製品メーカーの加工技術水準がわかります。
腕時計用裏蓋閉め器で裏蓋を閉めてみる
裏蓋閉め器に、腕時計のサイズに合ったコマをセットします。
今回の腕時計、TIMEXは40mmのサイズだったので、一番大きなコマを使います。
下のコマに時計を合わせてみて、風防ガラスに力がかからないか確認してください。
腕時計のボディフレームにコマの突起が、掛かっていれば大丈夫です。
上にも同じサイズのコマを取り付けます。
裏蓋を正しい位置にセットします。
竜頭の切り欠きに注意してくだい。
腕時計を下側のコマにセットします。
腕時計の風防ガラスが下コマに、当たっていないか再度確認します。
下コマが腕時計の風防ガラスを押すと、風防ガラスを割ったり、文字盤がボティから外れたりしますので、注意してください。
「パキッ!」と裏蓋が閉まるまで、レバーを握ります。
握りすぎは禁物です。
無事、裏蓋を閉めることができました。
無事、TIMEXの腕時計も復活しました。
まとめ
中華品質丸出しの腕時計用裏蓋閉め器については、あれこれと言いましたが、取り敢えずは機能を果たしてくれました。
最低限の機能を果たすという非常にシンプルな品質で、日本の工具の品質が過剰品質ではないかと思ってしまいそうですが、これはあくまでも素人がこんな感じでってゆうレベルの話です。
決してプロが使う道具ではありませんので、高価な時計などでのチャレンジはお勧めしません。